こんにちは、お久しぶりです、篠崎せろり(@sinozakiserori)です。
11年前の学生時代にちょっとだけやっていたダーツを大人になってから本格的にまた始めようかなと思い、2023年3月から再開しました。
再開してから1年10か月経ってとりあえず目標にしていたレーティング12になったので、Cフラ~Aフラそれぞれのレーティングの時期に上達のために考えていたこととか共有します。
11年前ダーツを始めたきっかけ
僕がダーツを初めて触ったのは11年前の冬、当時僕が17歳、高校2年生の時です。
男子であればほとんどの人が大学時代の飲み会の2次会とかで1回くらいダーツやる機会があるかなーと思うのですが、僕の場合はダーツへの出会い方が結構特殊で、きっかけは適当に流していたYoutubeの動画でした。
当時僕はDTMといって音楽ソフトを使って自分一人で作曲することにハマっており、メインモニターで作曲をしながらサブモニターでYoutubeの動画を流しているのが日常でした。(※当時作曲してた曲たちはこちら)
そんなとき、Youtubeのおすすめ機能でたまたまこの動画↓が流れてきました。
ダーツ界では言わずと知れた伝説的なダーツプレイヤー、フィル・テイラー選手と、日本のトッププロ鈴木猛大(たけひろ)選手の試合動画です。
2人ともすでにダーツプロを引退しているので、ある意味貴重な対戦動画ですね。
今見返したらこの動画、2014年の12月25日に投稿されているので、多分投稿されてすぐYoutubeのアルゴリズム的な何かでおすすめされたのでしょう。
何気なくこの動画を再生してみたところ、圧倒的な強さのフィルテイラー選手と、ニコニコ楽しそうに笑顔でダーツを投げている鈴木猛大選手に目を引かれ、作業を止めてずっと見ていました。
この試合が好きで何度も繰り返し見ていたところ、Youtubeのアルゴリズムくんが「あれ?君ダーツ好きなの?こんな動画もあるよー」って感じでどんどん別の動画をおすすめしてきて、すぐに「自分もダーツやりたい!」となり、貯金していたお年玉とバイト代約3万円くらいを握りしめてドン・キホーテに行きました。
当時のドン・キホーテは結構ダーツグッズを盛んに売っていて、当時の家庭用ダーツボードとしては最新だったダーツライブ100Sと、お店にあった中で一番かっこよさげだった金色のブラスダーツを買って帰ったのを覚えています。
当時はダーツライブ100S、2万円ちょっとくらいだったと思いますが今だと逆にプレミアついてて高いですね。
自分が住んでいた実家からドン・キホーテは坂を下ったところにあるので、帰りは自転車で上り坂をのぼりながら片手にダーツライブ100Sの箱を抱えて死にそうになりながら帰ったのを今でも覚えています。当時何のダーツを買ったのかはもはや覚えてません。
実家の自室にダーツボードを設置して、毎日暇があれば狂ったように投げてました。
動画ではプロたちがいとも簡単にブルを射抜いてますが、自分がやってみるとまあ面白いくらい入らない。
今まで自分は割と器用なほうで何でもそつなくこなして来たのに、まったく思い通りにならないダーツが面白くてすぐに夢中になりました。
高校時代は家の近所のスーパーで週6でバイトをしていたアルバイト戦士だったので、外のダーツライブの筐体で投げるという頭が全くなく、毎日家で夜遅くまでダーツを投げてたので今思うと実家の家族にはクッッッソ迷惑をかけていたと思います。
ちなみに2014年にダーツを始めてすぐは週1ペースで当時家の近くにあったウェアハウス市川(※2015年1月閉店)というゲームセンターに通ってましたが、たった1か月で閉店してしまいました…。
当時は1500円で12時間投げ放題&飲み物食べ物持ち込みOKというとんでもない破格だったのですが、今思えば閉店するからこの値段だったのかなと思います。
その後高校卒業間際に、当時浅草橋にあったダーツハイブの中古の専門店「ダーツハイブセカンド(※現在は閉店)」で中古のストレートのタングステンバレルを4000円くらいで入手し、ひたすら家で暇なときに投げていたのを覚えています。ドトールが入っているこのビルの4Fに当時ありました。
まず磨く前のダーツじゃろ 今から磨くじゃろ pic.twitter.com/25cTsQSHdv
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) January 12, 2016
当時のセッティングの写真を発見したのですがもはや何のバレルかわからないので有識者の方教えてください。
専門学校時代は、学校が東京の蒲田にあったので、蒲田のPoint(現在は閉店)や乗り換えの中継地点だった秋葉原のレジャーランド1号店で投げていた記憶があります。
秋葉原のレジャーランドは当時は1号店にもダーツあったのですが現在は2号店にしかダーツはないですね。
就職を機にダーツからいったん離れる
専門学生なので2年で卒業して20歳から働き始めました。
当時の職場は下北沢にあったのですが、平日は早く帰れるので下北沢のアドアーズ(現在は閉店)でよく投げてたのを覚えています。当時のツイートを発掘しました。
せろりモンスターって名前でダーツやってるのでよろしくお願いします
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) July 7, 2016
当時、村松治樹プロがスポンサーの関係でカードネームを「はるきモンスター」にしていたのを真似して「せろりモンスター」 というカードネームで投げてました。(当時はスポンサーの概念など知らなかったので、モンスターがスポンサー名なのは11年後に気づきました)
時間がなくてインコインのゲームセンターでさっと投げて帰ることが多かったので、アップもせずにひたすらグローバルマッチやってた記憶があります。
お金もなかったので1000円だけやったら帰る、みたいな感じで楽しんでました。
当時は今ほどちゃんと練習するぞ!という感じではなく、学生のカラオケ行くぞとかビリヤード行くぞのノリで遊びでダーツをやってる感覚に近かったですね。
ちなみに当時のデータはもうないですがおそらくレーティングはMAXでもCC5くらいしかなかった記憶があります。
その後仕事が本格的に激務になり、仕事に専念したり、趣味としてブログを更新するのが楽しくなり始めてダーツを投げる時間が無くなったので自然とダーツからフェードアウトしていきました。
最初に勤めていた会社は2年ほどで退職して1年くらいフリーターという名のニート生活をしていたのですが、当然その間もお金がないので本格的にダーツをする余裕はありませんでした。
今の会社に勤めて3年目でやっと役職がついてきたかなーくらいの時にちょいちょい遊びでハウスダーツで再開してたのですが、本格的に再開するきっかけが訪れます。
友達にぼっこぼこに負ける経験者せろり→悔しくて練習
ボルバルニートとダーツやりにきた pic.twitter.com/0m8kMY1llM
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) March 4, 2023
自分の中で遊びじゃなく「ダーツを練習する時間を取ろう」と思ったのは多分2023年の3月4日。
この日友達のボルバルニートと何故かは忘れましたが秋葉原で時間をつぶす必要があり、東京レジャーランド2号店でダーツをすることになりました。
まあ自分のほうが経験者だし余裕っしょくらいの感じでスタートしたんですがシンプルにへたくそすぎてボロ負け。
その時は別に態度には出してなかったんですが多分心の中でめっちゃ悔しいと思ったんでしょうね、1週間後の3月11日までにはマイダーツとダーツライブカードを再度購入し、ダーツ練習するぞーというマインドになってました。
2023年3月11日~ ダーツ再開
カードデータ公開します。2023年3月11日にマイダーツとカードを秋葉原のダーツハイブで購入し、その足で船橋のデルタで奥さん(@noname0nobody)とダーツを始めました。
当時とは違ってちゃんとカウントアップとかでアップして→対人戦やって→オンラインやって みたいな感じで何となく「アップをしてからダーツをする」という意識がこの頃からやっとできてきました。
ちなみに奥さんも学生時代ダーツバーでアルバイトをしていて、ダーツ自体は経験者なので結構ノリノリでダーツに付き合ってくれました。
初日のレーティングは5.82で、ダーツお休みする前くらいの感覚は残ってるかなーという感じだったのですが、次の日も投げに行ったら腕が信じられないくらい筋肉痛になっていて、一気に4.52までRtが1.3落ちました。ブル狙っても3ばっかり刺さってて、クリケで20狙ったらブルに入ったのを覚えてます。
そんな激ヤバコンディションな中でもどのくらいダーツが垂れるのかを調整して、カード買いなおしてから初めてハットトリックを出したのが再開した翌日の3月12日ですね。
ちなみに当時使ってたバレルはこれ↓です。再開後は一貫して鈴木未来選手モデルのものを使ってます。
再開して10日で自宅にダーツボードを買った
寝室をダーツの練習場に改造しました pic.twitter.com/9rF2FMxHOj
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) March 23, 2023
奥さんと相談して速攻で自宅にダーツボードを買いました。
- 毎日お店に行けるわけではないので、絶対に自宅でダーツを練習できたほうが良い
- 投げ方の動画を撮りたい、お店だと映り込みなどの制約がかかる
などの様々な理由からダーツライブホームを即購入したのも今思えば良かった点だと思います。
うちは↑のポールとセットのやつを購入しました。
ちなみに暴投対策としてこのようなラージサラウンドネットも買いました。
あと床にはバウンスアウト(ダーツの弾かれ)対策として部屋の色にあったラグを購入。
スローラインは正直わかればガムテープでもいいと思いますが、ちゃんとしたの買うと雰囲気が良くなってダーツ投げるモチベが上がります。
再開して2か月で CCフラ→Bフラへ
個人練はセンターカウントアップのみにして知らない人との対人戦を増やした
2023年4月~5月のデータです。
CCフライトの時は奥さんや友達と投げに行くことも多かったのですが、この頃デルタ船橋のスタッフさんに顔を覚えられたのをきっかけに1人でも行くようになります。
当時はどんな練習をしたらいいのかがわからなかったのですが、いろいろなYoutubeのダーツアドバイス動画を鵜呑みにして
- ブルに入らなくてもいいからブルの周辺に向けて投げる
- 外すとしても3本バラバラではなく同じところに外す
を意識して投げていました。
それを意識するためにクリケの練習は一切捨てて、センターカウントアップのみをずっとやっていた記憶があります。
あと、デルタ系列のお店の特徴として同じく一人で来ているお客さんとマッチングをしてくれるので、知らない人と投げるというメンタル的な特訓にもなったのがBフラ突入のきっかけな気がします。
Bフラに上がった日は初めてホワイトホースが出てますね。
クリケの練習は一切してないのですが、とにかくターゲットをぼんやり狙う、を意識して投げていたのが結果的にクリケにもいいインパクトを与えていた気がします。
Bフラ→BBフラ 3か月 (ダーツ再開から5か月)
再現性を高めるためのフォームづくりとは何か?を意識し始める
マイダーツ買って2週間くらい Rt4.6くらいの頃 pic.twitter.com/yw0nOuYu4i
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) January 12, 2024
動画はダーツを始めてすぐの4月ごろのものですが、この頃の自分のフォームを見ると、顔に向かって引いてきた自分のダーツにビビってしまい、避けようとして首が動いてしまっているのがわかります。
この頃から定期的に自分の投げ方を動画で撮るようにしていたので、好調時・不調時に何が良かったのか?何がダメなのか?を客観的に確認できたのはかなり良かった点かと思います。
テイクバックする時にダーツを避けてるつもりなのか頭が動きすぎるのが気になる…
何を意識したらブレないように改善できるんだろうか…#ダーツ pic.twitter.com/2L9qsKGW5V— 篠崎せろり (@sinozakiserori) May 5, 2023
ここで自分のフォームを客観的に見直して、どうすれば体の無駄な動きをなくせるかを考えます。
- とりあえず腕の引き方はそのままで首を動かさないように意識して投げてみよう
- うわ、首固定意識してたら首の筋痛すぎてめっちゃ体に負荷かかってる、これはだめだ
- 試しに肩の鎖骨あたりにダーツを引くをの意識してみたら避けなくて済むんじゃね?
- とりあえず避ける動作はかなり小さくなったけど、右肩に引くせいで腕が左側に出ちゃう
- そもそも立つ位置を右側にしたらいいんじゃね?
という変遷を経て、腕を引く位置は肩の鎖骨あたりを意識し、ややターゲットに対して右側に立って投げるようにしていました。
ちなみにスタンスはダーツボード正面に対してかなり右
自宅だとざっくりこの辺 pic.twitter.com/NAdSDySKmd— 篠崎せろり (@sinozakiserori) April 25, 2023
修正後の当時の投げ方がこんな感じです。
去年の8月
Rt7くらいの頃が一番ダーツうまかったな… pic.twitter.com/aG3mKcVD3D— 篠崎せろり (@sinozakiserori) February 12, 2024
- 一度右目の下に持ってきてターゲットとの位置を合わせる
- 手を少し前に出して最終確認
- 肩の鎖骨あたりに持ってきて
- なるべく早くリリースして前に飛ばす
を意識してやっているのがわかりますね
初めてRt8に乗ったのが8月20日なので、ダーツ自体を再開してから5か月ほどでBBフラに到達しました。
この頃が割と一番自分の上達を感じられた時期で、8月28日にはレーティングが一気に1上がって9になりました。なのでレーティング8は1週間くらいしか経験してないです。
この頃も個人練習はセンターカウントアップオンリー、一人で投げてるときはひたすらオンラインやってるか、もしくはデルタで誰かと投げてるかという感じだったと思います。
BBフラ→Aフラ 3か月 (ダーツ再開から8か月)
8月~9月は仕事終わりに個人練を一番していた時期だと思います。
基本的には船橋のデルタ(ちょっと家から遠い)か、本八幡のLink(家から近い)に行っていました。
この頃本八幡Linkの店長のMasaさんと仲良くなって、初めてハウストーナメント(店舗で開催しているオートハンデ戦のトーナメント)に誘われて出るようになりました。
ハウトーで緊張しすぎてまったく思うように投げられず、挫折を経験したのもこの時期です。
そんな時、ハウトー終わりに2023年10月に本八幡に新しいダーツバーができるという話を耳にします。
この時はちょっと行ってみるかーくらいの気持ちだったのですが、このダーツバーとの出会いが結果的にダーツ熱にさらに火をつけることになります。
本八幡に新しくダーツバーできるの気になる
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) October 15, 2023
本八幡トイボックス+ との出会い
✨㊗️トイボックス+本八幡店18時よりオープンとなります🎊✨
皆様の御来店お待ちしております🙇🏻♂️
本八幡駅北口から徒歩1分
千葉県市川市八幡2-14-12 北口横丁ビル3F
営業時間18時〜5時
ダーツライブ2 EX 2台設置
バーメイト/ダーボ設置
カラオケ/モニター3台 pic.twitter.com/fyDyEEUJ59— トイボックス+本八幡 《毎日18時〜5時/終日ダーツ投げ放題1,100円》 (@toybox20231020) October 20, 2023
2023年10月20日に新しくできたダーツバー、トイボックス+本八幡さんにオープン1週間後の10月27日に初めて行きました。
もともとは東日本橋で営業していたお店で、東日本橋での店舗の営業終了に伴い本八幡に移転してきたお店ということで、出来立てほやほやながらもスタッフさんのオペレーションが完璧だったのを覚えています。
この時スタッフだったのがりっちゃんことJAPAN LADIES所属の蠣﨑由茉(かきざき ゆま)プロ(@I_am_Ritsu1111)と、PERFECT所属の石黒司(いしぐろ つかさ)プロ(@tukachama)のお二人でした。
この頃蠣﨑プロがJAPAN LADIESを取得したてでTwitterでプロ合格ツイートが回ってきたときに「本名ゆまなのにりっちゃんってどういうことやねん」と思っていたのを糸口にお二人とめちゃめちゃ会話させてもらった記憶があります。
石黒プロは忙しい中しっかり名刺を用意して初来店の僕たちにご挨拶に来てくださり、ダーツの悩みについても相談させてもらいました。
当時こんなにも近くにプロがいるお店というのに行ったことがなく、
- プロってこんなにも簡単にブルはいるんだ!すげえ!
- 負けても勝っても礼節を重んじる態度がめっちゃかっこいい!!(当時の僕は負けるとめっちゃ不機嫌になっていたので)
- プロ同士の会話がキラキラしてて自分が到達できない次元のこと話しててすげえ!!
と思った記憶があります。
また当時オープン前一番家から近かったLink本八幡は喫煙OKで、ヘビースモーカーの方に愛されているお店だったこともあり、タバコを吸わない自分にとっては分煙のお店がかなりありがたかったのもあります。
この日はちょっと顔出そうくらいに思っていたのに結局深夜1時半までお店にいました。これをきっかけにトイボックス+本八幡に我々は週3ペースで通い始めることになります。
1時半くらいまでダーツ投げてたけど歩いて帰ってこれるの最高
非喫煙者にとっては分煙ダーツスポットありがてえ…また行こ— 篠崎せろり (@sinozakiserori) October 27, 2023
そんなトイボックス+で同じく常連さんのほくと(※現在はPERFECT所属のプロ)(@pokuto_930)と鬼レグさせてもらい、一瞬Aフラにタッチするのですが、2日後に速攻でBBに落ちます。
ここから約1年ほどRt9~10を行ったり来たりし、成長が停滞する個人的には地獄の時期がやってきます。
Rt10→11 11か月(ダーツ再開から1年7か月)
Rt10→11はほぼ1年かかりました。以下が1年間のRt推移です。
画像にすると長いので動画にしてXに上げました。
Rt10→11までの停滞期の11ヶ月データ推移 pic.twitter.com/l8eBduWEE8
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) February 2, 2025
一度Aフラに到達したせいか、変に自分にプレッシャーがかかり、Rtが下がったり打てなくなることを極端に恐れていた時期でした。
これ以上成長するためには何かを変えなきゃいけない、でも変えたら下がるのが怖い。
一週間単位でRtの変動がない時期もありますが、これはカウントアップなどのプラクティス系しかやってなかった時期です。この頃極端に自分のデータばかりを気にして対人戦を恐れていたような気がします。
また、平場ではある程度狙えるものの、対人戦やハウストーナメントになると緊張してしまいまったく思うように投げられなくなるという経験をしたのもこの時期です。
カウントアップはスタッツ80~100が余裕で出るのに、トーナメントでは40~60くらいしか打てずRtが1下がった日もあります。
ダブルスのトーナメントでは奥さんとペアを組んで投げることが多かったのですが、奥さんは元スタッフということもあって対人慣れしているのか、むしろトーナメントのほうが実力以上の力を発揮していて、Rt的には自分のほうが高いし、ファースト(ダブルスの先投げ)で出ているのに不甲斐ない結果で帰ってくることも多く、「自分は才能がないのかもしれない」とネガティブに思い始めていたのもこの時期です。
この頃になると先ほどの石黒プロともダーツについていろんな話をして、彼はお客さんとスタッフという立場を超えて「せろりのここが良くない」ということをちゃんと伝えてくれました。
- 自分が打てなくてもイライラして物や相手にあたるようなプレイヤーには絶対になってほしくない
- フォームばかり気にしているけど、フォームをきれいにしたいのか?それともブルに入るようにしたいのか?
- ダーツを投げると思うからよくない、例えば大砲が弾を発射するとき、角度と力が一定なら必ず狙ったところに飛ぶよね
- 角度と力を一定にする(再現性を高める)ためにフォームがあるんでしょ?
ほかにもいろんなことを教えてもらったし、また同じくトイボックスに来ている常連さんもAフラ・AAフラのお客さんや、あるいはもともとAフラ以上あったけどイップスで同じように投げれなくなっている(挫折を経験している)お客さんからのアドバイスをたくさん受けることもありました。
自分がまだ経験していないことを、先に経験済みのお客さんから話がきける環境にいたというのはとてもラッキーなことでした。
技術としては十分なので、メンタルを鍛える
リーグ戦で不甲斐ない結果を残し、再びダーツ熱に火が付く
そんな中で、トイボックス+のリーグ戦に出てみないかという話をもらい、夫婦で出てみることにしました。
リーグ戦というとは簡単に言うと店舗対抗戦のようなもので、同じお店の常連さん(リーグメンバー)が他店のメンバーと決められたゲームフォーマットで戦うものをいいます。
トイボックスのリーグはフェニックスという機種のダーツマシンで行われるもので、僕はフェニックスのRtは12、奥さんはRt9で出場したのですが、結果1シーズン終わってリーグでのRtは僕は7で大幅下振れ、奥さんは13で大幅に上振れてチームを引っ張っていました。
やはり基本的にトーナメントやリーグはすべて夫婦で出ているのでどうしても比べられてしまいます。
「平場のRtはせろりのほうが強いけど本番は大したことないな」という風に良くも悪くも比べられてしまうのが悔しくて悔しくて、またリーグでも勝たなければいけない場面で自分ではなく奥さんが出場しているのがあまりにも悔しかったのを覚えています。
リーグは全戦0次会から出れるように仕事のシフトを調整・ハウトーに毎週出る
いろいろな方に相談してとにかく場数を踏むべきということと、リーグ戦への本気度を高めるためにリーグのある木曜日は仕事を早番シフトにしてもらい、0次会(飲み会)から参戦するようにしました。
0次会はただの飲み会ではなく、本線でのオーダー(出る順番)を決めるために直近は01・クリケどちらが調子が良い悪いなどを話しあうことができるのでめちゃめちゃ有意義な場です。
また、自分はお酒を飲んでダーツを投げるといい意味で気が大きくなる=緊張しなくなるタイプなので、本線の時にコンディションを整えて出場できるというメリットもあります。
また、ハウトーに関しては近隣のトーナメントにどんどん出場し、気づけば毎週どこかでトーナメントに出ているといった環境を作ることで、「今週末のトーナメントのために練習しなきゃ」というマインドから「練習メニューの中にトーナメントがある」くらいのマインドにできるようにしました。
もちろん仕事の都合を合わせることや毎週のようにトーナメントに出るのは金銭的な面で無理な方もいると思いますが、ダーツへの本気度を高めるためにはかなり良かったと思います。
当然トーナメントでは思うように投げれず悔しい思いをすることもありましたが、「平場に戻れば普通に投げれる」を意識することで、「トーナメントを平場だと思える」ようにマインドセットをしていきました。
ダーツを引く位置を一定にする
お店で上手な人(AAフライトくらい)を見ていて気付いたことは、皆腕を引いてくる位置(最下点)が3回一定だということでした。
自分で言うと肩に引いてくる、の動作の引き切った場所が一緒ということですね。
この頃は個人練習はカウントアップオンリー、引く場所を一緒にするを意識して投げてました。
この頃のフォームの動画があったので載せておきます。めちゃめちゃ生活感あってすいません。
めっちゃ洗濯物干しててすいません pic.twitter.com/U2CNdu91EM
— 篠崎せろり (@sinozakiserori) February 2, 2025
バレル変更→同じダーツ2セット買って持ち歩き用と家用にした
この頃バレルも変更しました。
- 左手から右手へダーツを受け渡すときに100%ココだ!って位置でグリップしたい
- でも今のバレルは親指がかかるとこがぼつぼつしててわかりにくい
- じゃあ持つところがへこんでるやつを買えばよくね?
という理由からバレルを変更しました。
自分が今使っているのは↑このザ・ミラクル ブラックというバレルで、公式からはすでに廃版で手に入らないようです。
自分のグリップはこんな感じで親指と人差し指でバレルの後ろ側を持って、チップの先端に薬指をかけて調整しているので、このバレルだとちょうど持つ位置に凹みがあって、ココだ!っていう場所で持ちやすいです。
上から見るとこんな感じ。中指は触れてるように見えてほぼ触れてないので実質3.5フィンガーくらいのグリップです。
これを2セット買って持ち歩き用と家用にしました。
2セット買った理由としては、
- 今使っているダーツケースが一度ダーツを分解しないといけないため、家で組み立てて投げるのが面倒なので、1セットを組み立てた状態で家に置いておきいつでもすぐ投げられるようにした
- 家で練習するとき、6本手に持って投げて戻ってくればダーツボードまで歩く時間を半減できて2倍練習できる
という超単純な理由です。
シャフトとフライトは一体型のK-FLEXの26mm・チップはLipPointの白を愛用してます。白は塗料がない分チップが柔らかいので曲がりやすいですが、折れにくいのでゲームを中断しなくて済みます。
ただし自分はチップに指をかけるので、曲がったまま投げるとバレル自体の向きが変わってしまうので、毎回自分の番までにまっすぐにちょっと曲げて直す必要があるのが欠点です。
Rt11→Rt12 3か月 (ダーツ再開から1年10か月)
ダーツ再開から1年10か月経つ今年1月3日についにRt12を達成しました。
昔に比べてリーグやトーナメントでも打てるようになっているし、対人戦でもいつも通りのパフォーマンスをできるようになってきているのがかなり大きいです。
今考えていることとしては、
- ブルの中で投げ分けをする
- 例えば今日は2の方向に外れるなーと思ったらインナーブルの左上を狙って投げる
- 3本同じ個所にダーツを持ってくるためにテイクバックをゆっくりにする
- テイクバックが早いプロって少ないよね
- テイクバックはゆっくりしたほうが3本同じ場所に持ってきやすいよね
- ダーツを力で動かさない・力で投げない
- なるべくグリップやリリースに力みがないほうが再現しやすいよね
- テイクバックは力で持ってくるんじゃなく、上まで来たら自分側に勝手に倒れてくるイメージ
- 手を前に出す、ではなく倒れてきた腕を戻してあげるイメージ
を意識して練習して筋肉に覚えこませて、対人戦では意識しなくてもそれができるようにする、をイメージしてます。
ただいまだに緊張したり、「入れなきゃ」って場面でテイクバックが早くなってしまったりするので、ココを意識レベルに落とし込めるかは永遠の課題な気がします。
まとめ
- Bフラくらいまでは「ブルっぽいところ」をめがけて投げよう
- 3本同じ場所に外れてたらOK、バラバラに外さない
- BBフラくらいまではスタンスやバレルなど体がどうすれば楽に動かせるか(再現性が高まるか)を考えるといいかも
- 個人的にはAフラ踏んでもRt9~10が一番の停滞期
- とにかく対人戦を増やす、上手い人の投げ方や引き出しを吸収して自分の投げ方に落とし込む
- Rt12くらいまではクリケの練習一切しなくてもなれるので引き続きブル練頑張りましょう
- ブル入ってればクリケのスタッツは後からついてくる
- 家にダーツボードとすぐ手に持てるダーツは絶対あったほうがいい
- 自分が通いやすい+強い人が多いお店を見つけて通ったほうがいい
2月からまた新しい期のリーグが始まるので、自分自身への備忘録として書いてみました。
もし今後Rt13以上に行ったときに何か気づいたことがあればまた書き足していきます。
せろりがお世話になってるお店の紹介
トイボックス+ 本八幡店
場所:千葉県市川市八幡2-14-12 北口横丁ビル3F
営業時間:18:00~翌5:00
TEL:047-303-3305